インプラントの寿命は、咬み合わせの状態、お口の清掃状態、喫煙の有無などによって大きく左右されます。しかしながら、丁寧な治療のもとで行われたインプラントの成功率は１０年で９８％、２０年で９５％とかなり高い成功率を示しています。

まみや歯科医院では、顎の骨の状態を検査するために、CT撮影を行っております。

チタン製の人口の歯の根っこをアゴの骨に埋めてから、チタンと骨が結合するのを待ちます。おおよそ上の顎の場合は４か月、下の顎の場合は３か月程度かかります。

骨が細くなっていたり、長さが足りないときは、通常、骨の量を増やす手術をします。作った骨が固まるまで６か月ほどかかります。そこから、インプラントの手術をしますので１年近くかかるときもあります。

インプラントの手術では、通常のむし歯の治療と同じような麻酔を行います。手術後は、少し休んでもらいますが、入院の必要はなく、当日帰宅できます。

歯は、噛んだ時の圧力を感じるために、根っこの周りに歯根膜というクッションのようなものがあります。そこで、噛んだ時の感触を感じたり、強い噛む力を緩衝するクッションの役割をしまう。

しかし、インプラントは骨と強固に結合していますので、噛んだ時の感覚やクッション性はありません。しっかりと咬む力もあり、審美性も高いものですが少しだけ感覚の違いには慣れが必要になります。

まず年齢的なものは、２０歳以上であること。人の顎の骨は２０歳ぐらいまで成長していきます。顎の骨の成長が終わる前にインプラントをしますと、周りの骨が成長してインプラントと顎の骨が合わなくなります。

全身疾患で、とくに注意するものは、糖尿病と骨粗鬆症です。糖尿病は、しっかりとコントロールされていなければなりません。糖尿病の担当医の先生とコンタクトをとりご相談する必要があります。骨粗鬆症も骨の状態や服用している薬などを担当医とご相談する必要があります。

あとは、インプラントだけでなく、抜歯なども含めて外科的処置全般に適応できるかどうかです。たとえば、重度の高血圧のかた、重度の心臓疾患のかた、脳卒中の既往のあるかたなど注意が必要なときはさまざまです。

インプラントをしているかたで、歯を喪失した原因のほどんどは歯周病です。歯周病のかたでもインプラントの治療は大丈夫です。

しかし、歯周病はしっかりと治療し歯ぐきの炎症を抑え、お口の環境が改善してからのインプラント治療になります。

インプラントはあごの骨にネジをいれて、その上に歯の頭をつける治療です。

想像すると怖いイメージがありますが、しっかりと麻酔をしますので、「何をされているかわからないうちに終わったよ。」と言われる方がほどんどです。

インプラントを挿入するためのあごの骨がしっかりある方は、手術自体は１０分程度で終わります。親知らずを抜歯するよりずっと楽だと感じると思います。